【報告】河北省（中国）訪問視察

平成29（2017）年10月

河北（かほく）省の図書館を訪問しました

鳥取県と中国河北省は、当時ともに梨の生産が全国一であることなどが縁となり、昭和61（1986）年に友好県省を締結し、以来、農業、学術の分野を中心に交流を行っています。

そして鳥取県立図書館と河北省図書館（中国）は図書交換を通じて交流しています。

平成6（1994）年から図書交換を開始し、平成8（1996）年に図書交換に関する協定を締結しました。以来20年以上にわたって、交流を続けています。

平成29（2017）年10月10日から10月13日まで滞在し、河北省内の３つの図書館を訪問しました。

河北省図書館の外観

2011年に完成した新館。床面積50,600平米。正規職員131人。蔵書300万冊（デジタル資料除く）。

2016年の利用者は250万人。貸出120万冊。

全国の優秀な古籍を複製して製本するプロジェクトを実施し、多くの人に読んでもらえるよう活動しています。また、国の文化部がリードし、省や市などの地方で古籍の修復を行っています。

デジタル化にも取り組んでおり、河北省図書館だけでなく、中国国内の図書館で、自館の古籍をオープンにしています。

鳥取県立図書館が送った交換図書

当館からの交換図書は、地元の大学の日本語学科の人や、日本語に興味のある人に利用されています。

石家荘市図書館.JPG

館内様子

石家荘市は河北省の省都です。

２４時間利用できる独立室と自動貸出機があり、他にも自分の朗読音声を録音し、データ化できる朗読ボックスや電子書籍をダウンロードできるタッチパネルなどが設置されています。

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滄州市図書館前にて

1957年設置。2013年現在の新館オープン。蔵書260万冊。座席数1,600。

ビッグデータ管理システムで、来館者や館内の状況がわかるようになっています。

タッチパネルが各所に設置され、いつでも誰でも電子ジャーナルなどにアクセスすることができます。また、音楽ルームや工作室もあり、青少年の利用も多いそうです。

文学者、地域の人物について、多くのスペースを使って紹介しています。著者のサイン会なども開催されています。